生分解性潤滑油基剤『エクセビオール(開発品)』

水溶性、生分解性と潤滑性を両立した
ポリアルキレングリコール系潤滑油基剤

三洋化成の生分解性潤滑油基剤
『エクセビオール』はここがすごい

1

良好な水溶性、生分解性

  • エクセビオール』シリーズは水溶性に優れているため、水と容易に混合し、経時で分離することもなく均一液状を維持することができます。

  • 『エクセビオール』シリーズは生分解性を有することから、万が一漏洩した際も地球に優しい潤滑油基剤です。

2

優れた潤滑機能

  • 潤滑機能に優れ、様々な用途における潤滑油基剤として有用です。

3

豊富なラインナップにより幅広い粘度領域をカバー

  • 『エクセビオール』シリーズは、豊富なラインナップにより、幅広い粘度領域をカバーしているため、様々な用途に応じたグレードの選定が可能です。
『エクセビオール』は人と環境に優しいポリアルキレングリコール系潤滑油基剤です。

想定用途

『エクセビオール』は生分解性を有するため、各分野における潤滑油基剤として、万が一の漏洩時の環境負荷低減に貢献します。

1

海洋エネルギー関連

風力発電機用の潤滑油基剤等

2

船舶関連

スクリュー等動力源の潤滑油基剤等

3

農機/建機関連

農機/建機用の潤滑油基剤等

4

成型加工分野

成型加工分野における離型剤等

※各用途における適性および安全性は、使用者の責任においてご判断ください。


『エクセビオール』の主な性状

『エクセビオール』シリーズの主な性状および他基油との比較①

エクセビオールは、エステル系基油、鉱物系基油、PAO系基油等の既存の基油と比較して、水溶性、生分解性に優れ、かつ同等の潤滑性を示します。

水溶性
均一溶解:〇
不溶分離:×
生分解性
[OECD301]
≧60%:〇
潤滑性(摩擦係数)
[SRV法*]
μ(100N)
エクセビオール
MR-260
0.116
エクセビオール
MR-660
0.116
エクセビオール
TE-600
0.153
エクセビオール
DE-300
0.156
エクセビオール
DE-1000
0.147
エステル系基油 × 0.137
鉱物油系基油 × × 0.180
PAO系基油 × × 0.230

*潤滑性[SRV法]の試験条件:振動摩擦摩耗試験(SRV試験機)を用いた潤滑性(摩擦係数)評価
試験片:鋼球(SUJ-2、Φ 10 mm)、鋼ディスク(SUJ-2)​
試験条件:荷重 100N(50 → 500N)振動数50Hz、振動幅1.0 mm、温度40℃

『エクセビオール』シリーズの主な性状および他基油との比較②
40℃粘度
(㎜2/s)
100℃粘度
(㎜2/s)
流動点
(℃)
エクセビオール
MR-260
49 11 -49
エクセビオール
MR-660
141 26 -45
エクセビオール
TE-600
91 12 -61
エクセビオール
DE-300
34 6 -13
エクセビオール
DE-1000
- 17 37
エステル系基油 69 8 -40
鉱物油系基油 37 7 -13
PAO系基油 30 6 -61

『エクセビオール』の水溶性

『エクセビオール』は水と混合して振とうすることにより、容易に水と混合し、均一状態を維持できます。

『エクセビオール』の水溶性評価

<試験方法>​
『エクセビオール』水溶性評価試験:

試験管に『エクセビオール』の各番手を2ml秤量し、更に2mlの水を静かに加えた2層状態のサンプルを調製した。
(『エクセビオール DE-1000』は試料1gに対して水3ml)
​ このサンプルを、先ずは緩やかに、その後徐々に激しく振とうすることで水との相溶性を確認した。

更にその後、相溶した試験片を24時間静置後、​経時による液分離が発生しない事を確認した。
[上表中の写真は振とう前及び静置24時間後の外観]​

比較試験:
エステル系/鉱物油/PAO系基油は、水に各オイルを加えた以外は同様に操作し、経時で水と液分離することを確認した。

『エクセビオール』の水溶時の外観変化

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