フタル酸フリー可塑剤(低ブリードアウト)『サンフレックス』

低ブリードアウト性の高分子可塑剤もラインナップ

三洋化成のフタル酸フリー可塑剤
サンフレックスシリーズはここがすごい

フタル酸フリー(非フタル酸系)の可塑剤をラインナップしております。
汎用品としてポリエチレングコールジベンゾエート系の可塑剤から、ブリードアウトしづらい高分子型可塑剤まで幅広くご提案可能です。

可塑剤とは

合成樹脂の可塑性を改善するとともに柔軟性を与えるために添加するプラスチック添加剤の一つであり、主に線状高分子である熱可塑性樹脂に使われておりますが、熱硬化性樹脂にも使われることもあります。樹脂の分子間に入り込んで、固く結びついた分子同士を解きほぐし、樹脂を柔らかく(可塑化)する薬剤です。

高分子可塑剤の利点

PVCの電気コード、散水ホースを長期間使った場合、固くなり使いにくくなることがあります。

これは低分子の可塑剤が、時間とともに表面に染み出し、揮発したり洗い流されることにより、本来の可塑効果が失われることに起因いたします。可塑剤が低分子であることが原因であることから発生する現象であることから、数千以上の分子量からなる高分子可塑剤を使うことで樹脂の中で可塑剤が移動しにくくなり、可塑効果を長期間持続させることが可能となります。

三洋化成の高分子可塑剤サンフレックスシリーズ(シーリング用)

当社の高分子可塑剤であるサンフレックスシリーズは直鎖状、多官能型の2タイプあり、どちらもブリードアウトしにくいことが特徴です。また、粘度低減効果にも優れています。
多官能型可塑剤は可塑効果が高く、ブリードアウトしにくいのが特徴です。
ウレタンに使用する場合、イソシアネート等の反応基に対しても不活性であり、保存安定性にも優れています。

サンフレックス SPX、GPA(非フタル酸系 高分子型)

特徴

  • 耐ブリードアウト性・可塑効果に優れる
  • イソシアネート等の反応基に対して、不活性であり、保存安定性に優れる。
  • 非フタル酸系

サンフレックスシリーズ主要ラインナップ

非フタル酸系 高分子型低ブリード性可塑剤

末端エステル変性 多官能ポリエーテル(サンフレックス GPA₋3000)

用途

ウレタンシーラント用可塑剤

特長
  • 単独での粘度は高いが、配合時は低粘度のシーラント配合物が得られる。  
  • ブリードアウト性がきわめて小さいため、塗料で上塗りしても塗膜の軟化や汚染を起こしにくいシーラントが得られる。  
  • 末端水酸基を封鎖しており、実質上不活性。

サンフレックス
GPA-3000
外観 無色~淡黄色液状
粘度(25℃) 約 420 mPa・s
水酸基価 約 0.2
比重(20℃/4℃) 約1.020
水分 約 0.03 質量%

非フタル酸系汎用可塑剤(ポリエチレングリコールジベンゾエート)

サンフレックス EBシリーズ

サンフレックス
EB-200
サンフレックス
EB-300
サンフレックス
EB-400
外観 淡黄色液状淡黄色液状 淡黄色液状
粘度(25℃) 約 100 mPa・s約 120 mPa・s 約 160 mPa・s
比重(20℃/4℃) 約 1.17約 1.18 約 1.15
用途例 各種樹脂の可塑剤各種樹脂の可塑剤 各種樹脂の可塑剤

使用上の注意事項

本品を取り扱うにあたっては、本品および副資材(化学品)の「安全データシート」(SDS)を事前に必ずお読みください。なお、SDSはこちらからも入手できます。 https://www.sanyo-chemical.co.jp/products/sds/

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