
バイオディーゼル燃料用低温流動性向上剤『ネオプルーバー』シリーズに、水素化処理植物油(HVO)に最適化した開発品『ネオプルーバー HBF-151』を追加しました。HBF-151は、パラフィン系炭化水素で構成されるHVO特有の低温特性や結晶析出挙動に着目して設計したものです。各種HVOにおいて優れた低温流動性向上効果を確認しています。


図1. 3種のHVOへの『ネオプルーバー HBF-151』添加効果


図2. HVOへの『ネオプルーバー HBF-151』添加効果
バイオディーゼル燃料(Biodiesel Fuel: BDF)とは、大豆、パーム、ココナッツや使用済み食用油などを原料として製造される、ディーゼルエンジン用のバイオ燃料です。
バイオディーゼル燃料は、化石燃料と同様に燃焼時にCO2を排出しますが、原料となる植物が生長する過程でCO2を吸収することで使用時の排出量が相殺され、トータルで見るとCO2排出量がゼロになるため、カーボンニュートラルな燃料です。
このバイオディーゼル燃料には、脂肪酸メチルエステル(Fatty Acid Methyl Ester: FAME)と、水素化処理植物油(Hydrotreated Vegetable Oil: HVO)の2種類があります。HVOは軽油に近い特性を有しており、リニューアブルディーゼル(Renewable Diesel: RD)とも呼ばれます。FAMEとHVOでは化学構造が異なり、その違いが低温時の結晶析出挙動や流動性にも影響します。その模式的な構造は下図の通りです。


図3. 代表的なBDF(FAME,HVO)の構造比較
バイオディーゼル燃料を冬場や寒冷地で使用する際、燃料中の成分が結晶化し、燃料の流動性が低下してフィルターやポンプの目詰まりを引き起こすリスクがあります。そのため、寒冷地で安定して使用するためには、低温流動性の改善が重要となります。
FAMEとHVOの結晶化のメカニズムは異なり、FAMEでは、脂肪酸メチルエステル由来成分が低温で結晶化し、流動性が低下します。その挙動は原料油脂(UCO、大豆油、パーム油など)の脂肪酸組成によって大きく異なり、一般的な軽油と比較して低温流動性が劣る傾向があります。
一方、HVOは軽油に近い低温特性を有していますが、パラフィン系炭化水素を主成分とするため、FAMEとは異なる結晶析出挙動を示します。このため、低温流動性の改善にはHVOの特性に合わせた添加剤が求められます。
※UCO=使用済み食用油(Used Cooking Oil)
目詰まり点(Cold Filter Plugging Point:CFPP)とは、燃料の流動性・凝固点を評価する指標であり、目詰まり点が低いほどより低温で燃料を使用可能となります。
バイオディーゼル燃料に『ネオプルーバー』を添加すると、燃料の目詰まり点を2~4℃程度下げる効果が得られ、寒冷地でのバイオディーゼル燃料使用に貢献します。
試験条件
CFPP:JIS K 2289に準拠。
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ネオプルーバーはバイオディーゼル燃料に対して優れた低温流動性向上性能を示し、バイオディーゼル燃料の目詰まり点(Cold Filter Plugging Point: CFPP)を下げる効果を発揮します。

図4. バイオディーゼル燃料へのネオプルーバー添加による低温流動性の改善効果
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ネオプルーバーは様々なバイオディーゼル燃料に対して効果を発揮します。
FAMEでは、大豆、パーム、ココナッツ、UCO等の原料油脂の異なる燃料について効果を確認しています。さらに今回、HVO向けの開発品を追加することで適用範囲を拡大しました。


図5. 原料の異なるバイオディーゼル燃料(FAME)に対する当社CFIの添加効果


図6. パ-ム油由来BDFに対する『ネオプルーバー HBF-301』の添加効果



図7. 大豆油由来BDFに対する『ネオプルーバー HBF-201』の添加効果



図8. 国内FAMEに対する『ネオプルーバー HBF-101』の添加効果
| 項目 | ネオプルーバー | ネオプルーバー | ネオプルーバー HBF-301 (開発品) | ネオプルーバー HBF-151 (開発品) | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 対象燃料 | FAME(UCO) | FAME(大豆油) | FAME(パーム油) | HVO | - |
| 外観 | 淡黄色~黄色液状 | 目視 | |||
| 密度 | 0.91 g/cm3 | 0.90 g/cm3 | 0.90 g/cm3 | 0.90 g/cm3 | 15℃、JIS K 2249 |
| 動粘度 | 165 mm2/s | 60 mm2/s | 60 mm2/s | 64 mm2/s | 100℃、JIS K 2283 |

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