ポリアルキレングリコール系潤滑剤『ニューポール LB、50HBシリーズ』

潤滑性に優れた
ポリアルキレングリコール系潤滑剤

三洋化成のポリアルキレングリコール系潤滑剤
『ニューポール LB、50HBシリーズ』はここがすごい

1

優れた潤滑性

・摩擦係数が低く、優れた耐荷重能を有しており潤滑性が優れています。

図 各潤滑基材の摩擦係数の比較

図 各潤滑基材の摩擦痕径の比較

<試験条件>​
振動摩擦摩耗試験(SRV試験機)を用いて、潤滑性(摩擦係数、摩耗痕径)を評価した。​
試料:動粘度(40℃)45~65mm2/sの原液​    試験片:鋼球(SUJ-2 、Φ10mm)鋼ディスク(SUJ-2)​
試験条件:荷重200N、振動数50Hz、振動幅2mm、温度30℃、時間10分間

2

高い粘度指数、低温での優れた流動性

・ポリアルキレングリコール系潤滑剤は粘度指数(VI)が高く、温度による粘度変化が小さい物質です。
流動点が低く低温でも優れた流動性を示します。

図 分子量と粘度指数の関係
(VI:Viscosity Index 粘度指数)

図 分子量と流動点の関係


3

高い溶解性

油脂類、トルエン、ベンゼン、モルホリン、アルコール系、ケトン系、グリコールエーテル系
およびエステル系溶剤のほとんどに溶解します。

4

化学安定性、低汚染性、腐食性フリー

・酸やアルカリの存在下でもほとんど加水分解しません。
・炭化物やガム化物などのスラッジをほとんど生成しません。
・実質的に金属に対する腐食性がありません。

ニューポール LBシリーズ、 50HBシリーズ、 75H₋90000、 V-10-Cは、潤滑剤に適したポリオキシアルキレングリコール化合物です。

ニューポール LBシリーズ(油溶性)

ポリオキシプロピレンブチルエーテル

ニューポール 50HBシリーズ(水溶性)

ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル

ニューポール 75H-90000(水溶性 高分子量タイプ)

ニューポール V‐10₋C(水溶性 高分子量タイプ)

他の潤滑基材に比べ、高潤滑性、高粘度指数かつ、流動点が低いことが特長です。

各種基油との比較
項目\基油 ニューポール
LBシリーズ
(油溶性
ポリエーテル)
ニューポール
50HBシリーズ
(水溶性
ポリエーテル)
鉱物油 PAO ポリブテン エステル
潤滑性
粘度指数
流動点
水溶性 × × × × ×
油溶性 △~〇 ×

主要用途

1

水・グリコール系作動液

 油圧機器に使用されている作動液の多くは鉱油系作動油です。しかし、これには引火性があるため着火源の近くで使用すると火災の心配があります。そこでこのような場所では、燃えることのない水をベースにし、水に適度な粘度と潤滑性を付与するニューポール 75H-90000等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤を添加した水・グリコール系作動液が使用されています。

 なお、水・グリコール系作動液の一般的な特長として難燃性であり火災の心配がない、流動点が低い、粘度指数が高い、せん断安定性に優れる、べと付きがないなどがあげられます。

推奨番手
ニューポール 75H-90000、 ニューポール V-10-C

2

高温用潤滑剤

 高温での鉱油系潤滑剤の使用は、鉱油が炭化、スラッジ化するため非常に困難なものとされていました。
ニューポール LB-300X等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤は酸化防止剤を含有しており高温にさらされても酸化分解しにくく、酸化分解しても生成物は揮発するか潤滑剤に溶解し炭化物やスラッジをほとんど生じないため金属などを焼き付かせることがありません。

このような特長を有することから、セメント製造装置、陶磁器製造装置、ガラス製造装置、プラスチック加工機などの高温で運転されるギヤーチエーンやベアリングなどの潤滑油の基油として使用されています。

推奨番手
ニューポール LB-300X、 
LB-650X、 LB-1800X、 LB-400XY 

3

低温用潤滑油

 ニューポール LB-285等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤は、粘度指数が高く温度変化に伴う粘度変化が小さい上、流動点も低く、かつワックスを含有していないため、低温での始動性や潤滑特性に優れています。

このような特長を有することから、寒冷地で使用される油圧機器、アイスクリーム製造装置や低温用電動機などの潤滑油の基油として使用されます。

推奨番手
ニューポール LB-285、 
LB-385、 LB-625、 LB-1715、 LB-3000、
 ニューポール 50HB-260、 50HB-400、 50HB-660、 50HB-2000  

4

コンプレッサー油、真空ポンプ油


 ニューポールLB-625等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤は、コンプレッサー油や真空ポンプ油として適した粘度特性を有し、有機物との相性がよく、炭化やガム化しないので長時間使用しても潤滑効率が落ちにくい特長があります。

このような特長を有することから、有機物、アンモニアや亜硫酸ガスが混入するガス圧縮機油、真空ポンプ油、冷凍機油、コンプレッサー油などの基油として使用されます。

推奨番手
コンプレッサー油
 ニューポール LB-625、 LB-1715、LB-3000、 LB-300X、 LB-650X、
 ニューポール 50HB-260、50HB-40050HB-660、 

真空ポンプ油

   ニューポール LB-625、 LB-1715、 LB-3000、 LB-300X、 LB-650X
  

5

ギヤ油

 ニューポールLB-385等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤は、油性、耐荷重能、耐摩耗性など潤滑性が極めて良好で、低温流動性も優れているため、ギヤ油の基油として好適です。

推奨番手
 ニューポール LB-385、 LB-625、 LB-1715、LB-3000、 
        LB-300X、 LB-650X、 LB-1800X、 LB-400XY

 ニューポール 50HB-260、 50HB-400、 50HB-660、 50HB-2000、 50HB-5100

6

 作動液、自動車ブレーキ液


 ニューポール 50HB-260等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤は、ゴムや金属をほとんど侵さず、耐荷重能、耐摩耗性、せん断安定性に優れているうえ低温流動性が良好ですので、作動液の基剤として好適です。

通常、これに溶剤、油性向上剤、さび止め剤、酸化防止剤などが添加され作動液や自動車ブレーキ液が調製されます。

推奨番手
作動油
 ニューポール 50HB-260、50HB-40050HB-660 

自動ブレーキ油:

   ニューポール 50HB-260

7

グリース

 ニューポール LB-285等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤は、グリースに適した粘度特性を有し、固体潤滑剤の分散性に優れているためグリース基油として使用されます。

例えば、リチウム石けんと配合したリチウム石けんグリースやグラファイトや硫化モリブデンと配合した高温用グリースが調製されます。

推奨番手
 ニューポール LB-285、 LB-1715、 LB-3000、 LB-650X、 LB-1800X
 ニューポール 50HB-2000
 ニューポール 75H-90000

8

エンジン清浄剤

 ニューポール LB-285のようなポリアルキレングリコール系潤滑剤は、ガソリンなどの燃料油との相溶性が良好で、エンジン内部に発生する汚れ(スラッジ)を溶解し取り除く作用があり、燃料油に添加されるエンジン清浄剤の基剤として使用されます。

推奨番手
 ニューポール LB-285

9

水溶性切削油

 ニューポール 50HB-55等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤は、高荷重下でも優れた潤滑性を示し低起泡性であることから、水溶性切削油(研削油)の基剤として使用されます。

通常、これに油性剤、さび止め剤、防腐剤、キレート剤などが添加され各種金属に適した水溶性切削油が調製されます。得られた水溶性切削油は、冷却作用に優れ金属の焼き付きがほとんどなく、工具が長持ちし精度よく仕上がるなどの評価を得ています。

推奨番手
 ニューポール 50HB-55、 50HB-260 50HB-400 50HB-660 50HB-2000 50HB-5100

10

引抜油

 ニューポール 75H-90000のようなポリアルキレングリコール系潤滑剤は、高荷重下でも優れた潤滑性を示し、水溶性で引き抜き加工後の洗浄除去が容易で、かつ、焼き鈍し時に鉱油などのように炭化物を発生しないことから、通常そのままで引抜油として使用されます。

推奨番手
 ニューポール 75H-90000

11

焼入れ油

 ニューポール 75H-90000等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤は、水溶性で、焼き入れ冷却速度をコントロールする断熱皮膜形成に適した粘度と曇点(この温度以上になるとポリオキシアルキレングリコール系潤滑剤は水に溶けなくなり分離する)を有していますので、水に溶解し水溶性焼入れ油として使用されます。


推奨番手
 ニューポール 75H-90000、 ニューポール V-10-C

12

熱媒体

 ニューポール LB-300Xのようなポリアルキレングリコール系潤滑剤は、蒸気圧がきわめて低い、粘度指数が高くて温度による粘度変化が小さい、スラッジが発生しないためヒーター面が汚れないなどの特長を有しており、熱媒体として好適です。

推奨番手
 ニューポール LB-300X

13

樹脂・ゴム離型剤

 ニューポール LB-625等、以下のポリアルキレングリコール系潤滑剤は、天然ゴム、合成ゴム、ウレタンラバーなどにほとんど作用せず、加硫温度によく耐え、ガム化し粘着することがありませんので、これらの成形などで離型剤や粘着防止剤として好適です。
通常、溶剤や水で希釈し金型に塗布したり、ゴムなどに練り込んでの内部離型剤として好適です。

推奨番手
 ニューポール LB-625、 LB-1715
 ニューポール 50HB-660、 50HB-2000 50HB-5100

14

繊維用潤滑剤

 ニューポール 50HB-100等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤は、繊維の潤滑性に優れ、水溶性で洗浄除去や希釈が容易であり、繊維の熱処理(延伸加工やヒートセットなど)工程でタール化したり黄変しにくいため、紡糸油剤などの基剤として使用されます。

推奨番手
 ニューポール 50HB-260 50HB-660、 50HB-5100、 75H-90000
ニューポール V-10-C

15

消泡剤

 ニューポール LB-65等、以下記載のポリアルキレングリコール系潤滑剤は、消泡性があり、潤滑油類、水蒸気ボイラーの用水、不凍液、ラテックスペイントなどの消泡剤や液体洗剤の抑泡剤として実績があります。

推奨番手:
ニューポール LB-65、 LB-285、 
LB-385、 LB-625、 LB-1715、 LB-3000

16

その他

ポリアルキレングリコール系潤滑剤は、鉱油にはない特性を生かして様々な潤滑用途に使用されていますが、潤滑用途以外にもインキや染料の溶剤や希釈剤、皮革や紙の柔軟剤、樹脂の可塑剤や繊維仕上剤、界面活性剤原料、軟膏などの医薬品基剤として使用されています。


三洋化成のポリアルキレングリコール系潤滑剤
『ニューポール LB、50HBシリーズ』主要ラインナップ

ニューポール LBシリーズ、 50HBシリーズの組成データ
ニューポール
品番
数平均
分子量
組成 備考
LB-65 340

ポリオキシアルキレングリコールモノアルキルエーテル

非水溶性
LB-285 1170
LB-385 1480
LB-625 1870
LB-1715 2390
LB-3000 3070
LB-300X 1170

ポリオキシアルキレングリコールモノアルキルエーテル
(酸化防止剤含有)

LB-650X 1870
LB-1800X 2390
LB-400XY 1480
50HB-55 300 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル
水溶性
50HB-260 970
50HB-400 1340
50HB-660 1800
50HB-2000 3200
50HB-5100 3750
75H-90000 14000 高分子ポリオキシアルキレングリコール 水溶性

高分子量
タイプ
V-10-C 22400 高分子ポリアルキレングリコール
ニューポール LBシリーズ、50HBシリーズの物性①
ニューポール
品番
動粘度 mm2/s 粘度
指数
流動点 摩擦
係数
耐荷
重能
20℃ 100℃ VI 30℃ kPa
LB-65 18 2

63 ≦₋50 0.198 294
LB-285 161 11 192 ≦₋50 0.164 343
LB-385 190 14 197 ‐43 0.162 343
LB-625 325 22 212 -40 0.160 392
LB-1715 980 56 232 -38 0.133 539
LB-3000 1665 92 248 -30 0.120 490
LB-300X 171 12 190 ≦₋50 0.164 343
LB-650X 344 22 211 -40 0.160 392
LB-1800X 1014 55 226 -38 0.133 539
LB-400XY 221 16 197 -43 0.150 441
50HB-55 16 2 92 ≦₋50 0.178 343
50HB-260 119 11 212 -49 0.149 392
50HB-400 192 16 218 -48 0.141 588
50HB-660 343 26 231 -45 0.134 539
50HB-2000 1004 69 258 -35 0.118 588
50HB-5100 2263 145 282 -30 0.114 882
75H-90000 56200 2750 439 -3 - -
V-10-C - 3300 - -10 - -
ニューポール LBシリーズ、 50HBシリーズの物性②
商品名 表面張力 比重 熱膨張率 引火点 屈折率
mN/m
(20℃)
(20℃
/4℃)
Pa 0℃ (20℃)
LB-65 32.5 0.962 8.1×10-4 148 1.438
LB-285 34.5 0.991 7.6×10-4 217 1.448
LB-385 34.5 0.996 7.6×10-4 220 1.449
LB-625 34.5 1.000 7.6×10-4 222 1.450
LB-1715 35.0 1.003 7.4×10-4 228 1.452
LB-3000 - 1.006 - 230 1.456
LB-300X - 0.996 7.6×10-4 236 1.452
LB-650X - 1.002 7.6×10-4 252 1.454
LB-1800X - 1.008 7.4×10-4 258 1.455
LB-400XY - 0.990 - 215 1.446
50HB-55 32.5 0.991 8.1×10-4 93 1.444
50HB-260 35.8 1.038 7.8×10-4 225 1.456
50HB-400 36.4 1.046 7.9×10-4 246 1.458
50HB-660 36.8 1.052 7.4×10-4 225 1.458
50HB-2000 38.6 1.058 7.4×10-4 233 1.460
50HB-5100 38.4 1.063 7.4×10-4 251 1.462
75H-90000 - 1.095 - 258 1.466
V-10-C - 1.080 - 243 -



三洋化成のポリアルキレングリコール系潤滑剤
『ニューポール LB、50HBシリーズ』物性データ

潤滑油基材と粘度指数の関係

ポリエーテル基剤は、他の基剤と比較して、高粘度指数領域に位置しています。

図 ポリエーテル、ミネラルオイル、PAO基材の 動粘性係数と粘度指数の関係

温度ー動粘度特性

ポリオキシアルキレングリコール系潤滑剤の温度-動粘度特性を下図に示します。

1

LBシリーズの温度ー動粘度特性

図  温度ー動粘度特性(その1)

2

50HBシリーズの温度ー動粘度特性

図  温度ー動粘度特性(その2)

吸湿特性

ポリオキシアルキレングリコール系潤滑剤の吸湿特性を下図に示します。なお、吸湿特性は、温度、湿度、吸湿面積と試料の量によって異なります。

図  吸湿特性

溶解性

ポリオキシアルキレングリコール系潤滑剤は、トルエン、ベンゼン、モルホリン、アルコール系、ケトン系、グリコールエーテル系およびエステル系溶剤のほとんどに溶解します。下表にその他の溶剤、油脂類に対する溶解性を示します。

ニューポール LB-285、50HB-660の各種溶剤に対する溶解性
溶剤、油脂類 ニューポール LB-285 ニューポール 50HB-660
不溶 可溶
ガソリン 可溶 わずかに溶解
灯油 可溶 不溶
鉱油 わずかに溶解 わずかに溶解
グリセリン 不溶 不溶
エチレングリコール 不溶 不溶
プロピレングリコール 不溶 可溶
ジエチレングリコール 不溶 可溶
トリエタノールアミン 不溶 不溶
ひまし油 可溶 可溶
オリーブ油 可溶 不溶
つばき油 可溶 可溶
やし油 可溶 可溶
トール油 可溶 可溶

水溶液の特性

水溶性ポリオキシアルキレングリコール系潤滑剤の水溶液の特性を以下に示します。

水溶液の濃度ー動粘度特性

図 
ニューポール 50HBシリーズおよび75H-9000
水溶液の濃度ー特性

水溶液の濃度ー凝固点特性

図  水溶液の濃度ー凝固点曲線

水溶液の濃度ー曇点特性

図  水溶液の濃度ー曇点曲線

荷姿

各番手における荷姿一覧
商品名 荷姿

缶入

ドラム入
ニューポール LB-65 17 190
ニューポール LB-285 18 200
ニューポール LB-385 18 200
ニューポール LB-625 18 200
ニューポール LB-1715 18 200
ニューポール LB-3000 18 200
ニューポール LB-300X 18 200
ニューポール LB-650X 18 200
ニューポール LB-1800X 18 200
ニューポール LB-400XY 18 200
ニューポール 50HB-55 18 200
ニューポール 50HB-260 18 210
ニューポール 50HB-400 18 210
ニューポール 50HB-660 18 210
ニューポール 50HB-2000 18 210
ニューポール 50HB-5100 18 210
ニューポール 75H-90000 18 200
ニューポール V-10-C 18 200

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