ウレタンフォームとウレタンフィルムの二層構造により、コンパクトで軽量かつ、吸音性に優れた吸音材を実現しています。
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人の話し声の周波数(500~1000Hz程度)の吸音性能が優れています。
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厚さを抑えながら共鳴による低周波音域の吸音が可能です。
三洋化成のウレタン積層吸音材は、ウレタンフォームとウレタンフィルムの二層構造により、コンパクトで軽量かつ人の話し声に対する優れた吸音性を実現し、居住空間における騒音問題の解決を目指します。
本吸音材は、「多孔質型吸音」、「膜振動型吸音」の2種類の吸音機構の組み合わせによる「共鳴吸音効果」の発現により、従来困難であった「軽量かつ低周波領域の吸音」を可能としています。
・多孔質吸音:ウレタンフォーム
(厚さ:~20㎜~、目付:~0.6㎏/m2~)
・膜振動吸音:ウレタンフィルム
多孔質型吸音(参考文献:成形加工第26巻第2号2014より引用)
多孔質型吸音材料はグラスウール、ロックウール、軟質繊維版などに代表されるように細かな繊維を板状に成形して作られる場合が多い。それによってできる毛細管や連続気泡内での、繊維表面と空気の流れによる摩擦によって音エネルギーが熱エネルギーに変換され吸音が生じる。
膜振動型吸音(参考文献:成形加工第26巻第2号2014より引用)
板・膜振動型では背後に空気層を持つことが吸音材料として重要な要因となる。この空気層内のわずかな吸音要因(板表面自体が持つ吸音性が主要因)が入射音圧による板・膜の振動による層内の激しい振動により増幅された結果として現れることが吸音のメカニズムと考えられる。従ってこの場合の吸音は、板・膜の表面材が持つ物質としての質量と空気層をバネとする自由度系の共振、いわゆる空気層共振による周波数で吸音のピークを持つ緩やかな特性となる。
三洋化成のウレタン積層吸音材は、人の話し声の周波数(500~1000Hz程度)の吸音に優れます。
図 吸音率の比較
(他社品① :ポリウレタン、 他社品② :フェルト、 他社品③ :ポリエステル、 他社品④ :ポリエステル不織布
三洋化成のウレタン積層吸音材は、他社品と比較して、
低い目付量においても吸音性に優れることが分かります。
吸音率の測定は、「JIS A 1405-2」に準拠した垂直入射吸音率測定を行っています。
※各用途における適性および安全性は、使用者の責任においてご判断ください。
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