木粉配合高機能テキスタイル『MOC-TEX®』by サンノプコ

『MOC-TEX®』(モックテックス®)は木の温もり・魅力を感じる
植物由来テキスタイルです。
木材由来の吸放湿性、消臭性に優れます。

サンノプコ(株)は三洋化成の関係会社であり、消泡剤、分散剤、粘弾性調整剤、湿潤剤、潤滑・離型剤などを業界・用途別に製造する化学メーカーです。


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サンノプコの『MOC-TEX®』はここがすごい

1

地域貢献性

・『MOC-TEX®』は、国産木材を含む植物性バイオマス原料を約80%含有しつつも、本革の見た目や柔軟な質感を再現した高機能テキスタイルです。

・木粉を樹脂中に高濃度で均一に分散させる界面制御技術と、樹脂設計技術によって、柔軟な風合いを実現し、地域材の利用促進、付加価値向上に貢献します。

2

木質由来の機能性

・木材の色や香り、吸放湿性を有します。
・エイジング(経年変化)を楽しむことができます。

2

環境配慮性

・バイオマス度が高く(植物性バイオマス度80%)、カーボンニュートラルの実現に貢献します。
・使い道の無い間伐材などの未利用木材
をアップサイクルしたテキスタイルです。

受賞歴

●日本木材加工技術協会 第23回(令和6年度)市川賞受賞
● 日本木材加工技術協会関西支部 第二十四回(2023年)企業若手技術者発表大会 最優秀賞受賞
● ウッドデザイン賞2022(技術分野) 奨励賞受賞

【ウッドデザイン賞とは】

「ウッドデザイン賞」は、木の良さや価値を、デザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究等を募集・評価し、表彰する顕彰制度です。


サンノプコ製『MOC-TEX®』使用例

カードケース等雑貨類

椅子

クッション

なぜサンノプコがMOC-TEX®を開発?

日本国内の森林・林業の課題

・樹齢50年以上の人工林が過半を占めており、積極的な国産木材の利用促進が求められています。林業の衰退により、整備が不十分な森林が増えてきており、国土保全、災害防止の観点で、社会問題になっています。

・林業の価値向上の観点で、大部分が林地に放置されている間伐材等の未利用木材の有効活用が求められています。

『MOC-TEX®』開発の狙い

国産木材を使用し、地域材の活用促進と付加価値向上に貢献し、エコでエシカルな高機能テキスタイルの開発を目指しました。

・再生可能な木材を用いることで、石油由来原料の使用量を削減し、CO2排出量や廃棄物削減できるサステナブルな新素材です。
・木材由来の吸放湿性、消臭性を有効に利用できます。​
・木材は雑貨、家具に昔から使用されてきた材料であり、​木材雑貨、家具を愛用する消費者を満足させることができます。
・使い道の無い間伐材などの未利用木材をアップサイクルした環境配慮型テキスタイルです。

『MOC-TEX®』は、柔軟な風合いを実現した木材含有テキスタイルであり、これまで木材の硬さのため適用困難であったテキスタイル等の用途に、国産木材を使用しています。これにより、国産木材の新規用途での利用促進、林業の価値向上に貢献します。

<『MOC-TEX®』のメリット>​
・国産木材利用促進という社会課題解決に貢献します。
・色や香りなど木の魅力を感じることができます。
・植物由来でカーボンニュートラル実現に貢献します。
・放湿/吸湿性、消臭性に優れます。

『MOC-TEX®』と本革、合成皮革との比較
MOC-TEX® 本革 合成皮革
主な原料 植物由来 動物由来 石油由来
植物性バイオマス度(wt%) 80 0 0
吸湿率(wt%) 2.1 4.4 0.1
放湿/吸湿率(wt%) 75 63 吸湿しない
消臭性(アンモニア減少率(%)) 100 100 40
木質感(香り、色) × ×

サンノプコ『MOC-TEX®』の開発例

『MOC-TEX®』 ナチュラル
左から国産スギ、ベイマツ/国産ヒノキ=1/1、国産ヒノキの木粉使用

『MOC-TEX®』着色品(顔料使用)

サンノプコ『MOC-TEX®』の性能例

吸放湿の性能データ

・合成皮革に対して高い吸湿性を有します(木質由来)。​
・牛革に対して吸湿性は劣りますが、吸湿率に対する放湿率が高い素材です。

吸放湿試験結果

測定手順
1. 試料調整:直径64mmの円形試料を105℃2hrs絶乾後、20℃相対湿度52%72hrs後に重量を測定。
2. 吸湿:20℃相対湿度79%24hrs静置後、重量測定。1との差分から吸湿率を計算。
3. 放湿:20℃相対湿度52%24hrs静置後、重量測定。2との差分から放湿率及び放湿/吸湿率を計算。

消臭性

牛革と同等の優れた消臭性を有します(木質由来)。

消臭性試験結果(アンモニア減少率)

測定手順
ISO 17299-2に準拠。10cm×10cmサンプルとアンモニア100ppmの気体2Lを密閉し、2hrs静置後、検知管で気体のアンモニア濃度を測定。​

エイジング(経年変化)

左:使用前、 右:半年使用後

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