高機能ケミカルウッド『サンモジュール』品番選定の指針その1:密度

密度で選ぼう『サンモジュール』! 

ウレタン製の高機能ケミカルウッド『サンモジュールは種類がとても豊富であり、どの品番を選んだら良いかお悩みになるケースもあるかと思います。 本稿では、『サンモジュール』の重要物性の1つである、密度に着目した品番の選定指針を記載いたします。 

ケミカルウッドをサクサク削って形を作りたいなら

ケミカルウッドをサクサクと削りたい方には、以下の品番を推奨いたします。
  •  サンモジュール MH-E(密度0.35 g/㎝3) 
  •  サンモジュール LC-M(密度0.40 g/㎝3) 
  •  サンモジュール MS-E(密度0.45 g/㎝3) 

図 サンモジュール MH-Eの切削サンプル

図 サンモジュール MS-Eの切削サンプル

図 サンモジュールの密度と切削抵抗

サンモジュールの切削性は密度と相関があります。 図にサンモジュールの密度と切削抵抗の相関関係を示します。 

ケミカルウッドは通常、NCマシンと呼ばれる切削機械によって切削されますが、 低い密度(密度0.35~0.45 g/㎝3)のサンモジュールを選定すると、切削抵抗を低くすることが出来、切削速度を落とすことなく、サクサクと削ることが可能となります。 

ケミカルウッドで型やマスター、治具を作りたいなら 

中程度の密度(0.64~0.75g/㎝3)の『サンモジュール』品番は、切削性と強度および精度のバランスに優れ、型やマスター、治具の作成に適しています。 

  • サンモジュール No.7K-E(密度0.64 g/㎝3) 
  • サンモジュール TW-E(密度0.75 g/㎝3) 

ケミカルウッドでもっと高強度、高精密の型や治具を作りたいなら

図 サンモジュール NVの切削サンプル

  • サンモジュール NZ-M(密度0.90 g/㎝3) 
  • サンモジュール HD-M(密度1.10 g/㎝3) 
  • サンモジュール NV(密度1.13 g/㎝3

図 『サンモジュール』の密度と表面粗度(Ra)

図に『サンモジュール』の密度と表面粗度(Ra)の関係を示します。 密度が大きくなると、ケミカルウッド中の気泡が少なくなり、 表面粗度が小さくなります。 

このため、高密度の『サンモジュール品番は、高強度で高密度な型や治具の製作に適しています。 

また、『サンモジュールは、メカニカルフロス法の採用およびウレタン組成設計の最適化により、表面粗度Raが他社ケミカルウッドと比較して小さく、サンドペーパーがけや塗装前の下地処理工程時間短縮化に貢献いたします。 

密度で選ぼう『サンモジュール』まとめ

本稿では、高機能ケミカルウッド『サンモジュール』の各品番の密度に着目して、選定の指針を記載いたしました。 密度以外にも、色味、強度、熱物性、帯電防止性等が品番の選定の際には重要となります。 

高機能ケミカルウッド『サンモジュール』について、より詳細についてお知りになりたい場合は、お気軽にお問い合わせ下さい。 


サクサク削って形を作りたいなら
  • サンモジュール MH-E(密度0.35 g/㎝3
  • サンモジュール LC-M(密度0.40 g/㎝3
  • サンモジュール MS-E(密度0.45 g/㎝3
型やマスター、治具を作りたいなら 
  • サンモジュール No.7K-E(密度0.64 g/㎝3
  • サンモジュール TW-E(密度0.75 g/㎝3) 
もっと高強度、高精密の型や治具を作りたいなら
  • サンモジュール NZ-M(密度0.90 g/㎝3
  • サンモジュール HD-M(密度1.10 g/㎝3
  • サンモジュール NV(密度1.13 g/㎝3) 


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