ウレタン粘着剤『ポリシック UP』

弊社独自の特殊ポリオールにより従来ウレタン粘着剤の弱点を解決
温度・剥離速度に依存しない安定した粘着特性
ウレタンならではの耐油・耐摩耗性を実現

三洋化成のウレタン粘着剤
ポリシック UPシリーズはここがすごい

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温度、剥離速度に依存しない安定した粘着特性を実現

 

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ウレタンならではの耐油・耐摩耗性

 

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弊社独自の特殊ポリオールの使用により従来のウレタン粘着剤の弱点を解決

  • プレポリマー高分子量化による高粘度領域対応
  • 硬化時架橋密度向上による 凝集力、膜強度の向上
  • 不純物・低分子量成分の低減による 長期粘着特性の向上

ウレタン粘着剤のポテンシャルと課題

ウレタン系粘着剤は、主剤であるポリオール(OH)成分と、硬化剤であるポリイソシアネート(NCO)成分に、添加剤等を混合した溶液をフィルム等の基材に塗工し、加熱して架橋・硬化させることで粘着層を形成します。

ウレタン粘着剤の長所

  • 時間・温度・剥離速度などへの依存性が小さいことに加え、ウレタンならではの耐油性や耐摩耗性に優れる
  • 主剤、硬化剤の2成分からなるため、反応性や硬度、弾性率などの物性を制御しやすく、幅広い用途への適用が見込める

アクリル粘着剤とウレタン粘着剤の比較

アクリル系粘着剤 ウレタン系粘着剤
<特長>
  1. 無溶剤タイプをラインナップ。残存モノマーも少ない (ホットメルト塗工でUV架橋も可能=低VOC化)
  2. 共重合モノマー選定により機能付与可能 (高タック性かつ低糊残り、低誘電、基材密着力)
<特長>
  1. 粘着力の温度依存性、周波数依存性が小さい
  2. 当社シーズ(特殊ポリエーテル)の応用により分子量UP ・粘着膜強度が高く、糊残りしにくい ・凝集力が向上することで、強粘着力化可能
室温以上の弾性率が低くtanδが高い
⇒タック性が高く瞬間的な粘着力が高い
粘弾性曲線の温度依存性が少ない
⇒粘着力の温度依存性が小さい

従来ウレタン粘着剤の課題

従来ウレタン粘着剤には以下のような課題があり、用途が限定されておりました。

  1. ウレタン基の高凝集力により粘着力の調整が難しい
  2. ハードセグメントの凝集力や架橋密度を下げて粘着力を出そうとすると、粘着層の強度が低下してのり残りにつながってしまう
  3. 高分子量化が難しいために適切な粘度に調整しづらい

三洋化成のウレタン粘着剤
ポリシック UPの特長

三洋化成のウレタン粘着剤ポリシック UPシリーズは特殊ポリオールの導入により、従来ウレタン粘着剤の課題を解決しています。

  • プレポリマー高分子量化による高粘度領域対応
  • 硬化時架橋密度向上による凝集力、膜強度の向上
  • 不純物・低分子量成分の低減による長期粘着特性の向上

用途例および活かせる特長

微~弱粘着領域

電子部品・光学フィルム用保護フィルム

安定した粘着特性
再剥離性
低汚染性
ウレタン膜強度
帯電防止性

自動車用、建築用部材の貼り合わせ、マスキング

安定した粘着特性
耐久性
耐候性

中~強粘着領域

タッチパネルやディスプレイ部材の貼り合わせ

安定した粘着特性
低汚染性
温度依存性小

電気電子部品や光学部材の次工程搬送時の部材保持

安定した粘着特性
低汚染性
温度依存性小

医療用チューブ・カテーテル固定用の粘着テープ
医療用フィルムドレッシング材
サージカルテープ、ウェアラブル用途等

低臭気かつ低皮膚刺激性
高透湿性による快適性

※各用途における適性および安全性は、使用者の責任においてご判断ください。

ポリシックUPシリーズの主要ラインナップ

   
ポリシック UPシリーズ(開発品)
主剤微粘着タイプ(溶剤系)
ポリシック UPW-1
(OH末端プレポリマー)
強粘着タイプ(溶剤系)
ポリシック UPK-2
(OH末端プレポリマー)
硬化剤多官能イソシアネート多官能イソシアネート
主剤/硬化剤 (重量比)98/299.5/0.5
主剤物性外観無色~淡黄色液状無色~淡黄色液状
25℃粘度 (mPa・s)100005000
純分50 (酢酸エチル)30 (酢酸エチル/THF)
分子量Mw60000200000‐300000
硬化後物性粘着力0.04 (対ガラス 粘着膜厚30μm)21 (対SUS 粘着膜厚30μm)
保持力 (mm/24h)0.00.0
Tg(℃)<20 ℃<-45 ℃
表面固有抵抗値 (Ω/□)108(帯電防止剤あり)
1012(帯電防止剤なし)
108(帯防あり)
1012(帯防なし)
透湿度 (A-1法)(g/m2・day)3000 (30μm)3000 (30μm)
透明性 (ヘイズ)0.3 (30μm)0.4 (30μm)
屈折率1.471.47
特長

特殊ポリエーテルを使用し、高分子量化
・硬化速度が速くなり粘着力が安定、カット性向上
・低分子量分が少なく耐汚染性に優れる

特殊ポリオールを使用し高分子量化
・高粘着力でも凝集破壊しにくい
・低分子量分が少なく、耐汚染性に優れる

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