ABS樹脂用抗ウイルス剤『BARRIATEC』(開発品)

『BARRIATEC』は、
ABS樹脂用の樹脂練り込み型の抗ウイルス剤です。

三洋化成のABS樹脂用抗ウイルス剤
『BARRIATEC』はここがすごい

1

『BARRIATEC』は、高い抗ウイルス効果を示します

『BARRIATEC』は、高い抗ウイルス効果を示します。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を 99.75%以上、インフルエンザウイルスを 99.99%以上不活性化します。

図:新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する効果
試験ウイルス:
SARS-CoV-2 デルタ株 (hCoV-19/Japan/TY11-330-P1/2021)

図:インフルエンザウイルスに対する効果
試験ウイルス:
インフルエンザウイルス(A型 H1N1)

2

原理的に抗ウイルス効果の持続が期待できます

・『BARRIATEC』は、高分子タイプの抗ウイルス剤であることから、ブリードアウトせず、布や水などで拭いても抗ウイルス効果が持続することが期待できます。

3

帯電防止効果により、ホコリの付着を抑制できます

『BARRIATEC』は、帯電防止効果を有している抗ウイルス剤であることから、添加したプラスチック成形品にホコリを寄せ付けなくすることが可能であり、ホコリに付着したウイルスの吸着を抑制し、プラスチックを清潔に保つことができます。

4

『BARRIATEC』は加工が容易な抗ウイルス剤です

・『BARRIATEC』は、ペレット状なのでハンドリングが容易です。
・成型時に基材樹脂に添加すると成形直後から抗ウイルス効果が発現します。
・ABS 樹脂への分散性に優れているので、ドライブレンドするだけで射出成形でき、分散剤などを併用する必要がありません。

5

『BARRIATEC』は、添加により外観・機械的性質を損なわないABS樹脂用抗ウィルス剤です

・基材樹脂の色相を大きく変えないため、白色や透明の素材にも適用可能です。
・ABS 樹脂への分散性に優れているため分散剤などを併用する必要がなく、樹脂の機械的性質をほとんど変化させません。

図:左:ABS 樹脂 右:ABS 樹脂+BARRIATEC

図 :左:透明ABS 樹脂 右:透明ABS 樹脂+BARRIATEC

三洋化成のABS樹脂用抗ウイルス剤
『BARRIATEC』の想定用途

昨今、新型コロナウイルス感染症対策など、衛生面への関心が高まっています。ABS 樹脂は「耐衝撃性」と「剛性」のバランスに優れ、IT・家電製品の部品・筐体や自動車部品、建材や日用品など、幅広い用途で使用されている汎用性の高い樹脂ですが、耐薬品性が低く、薬品で素材表面を拭いた場合、素材表面が劣化してしまうため、一般的によく使われるアルコールによる消毒ができないという課題がありました。

『BARRIATEC』は、高分子タイプの抗ウイルス剤で、樹脂に練りこむことができ、それ自身のブリードアウトがないため、原理的に抗ウイルス効果が持続することが期待できます。さらに、帯電防止性も付与することができるため、ホコリの付着を抑制し、プラスチックを清潔に保つことが可能です。ハンドリング性がよく、練りこんでも樹脂物性や外観にほとんど影響を与えないため、透明ABS を含む幅広い用途に使用いただけます。

想定用途例

家電

洗濯機や冷蔵庫、テレビやパソコン、ゲーム機のディスプレー枠などのプラスチック部品への抗ウイルス性の付与

住宅設備

洗面台、台所などのプラスチック部品への抗ウイルス性の付与

自動車内装部材

コンソールボックス、ドアトリム、インパネなどのプラスチック部品への抗ウイルス性の付与

※各用途における適性および安全性は、使用者の責任においてご判断ください。

関連情報・トピックス

関連製品

低抵抗な永久帯電防止剤ペレクトロン製品紹介ページはこちら
永久帯電防止剤(汎用)ペレスタット製品紹介ページはこちら
インクや塗布用の帯電防止剤として使用可能な低分子帯電防止剤、ケミスタット製品紹介ページはこちら

樹脂用フィラー分散剤(酸変性PP)ユーメックス製品紹介ページはこちら
バイオマス複合樹脂・リサイクル樹脂用消臭剤(VOC低減剤)はこちら
ABS樹脂耐薬品性向上剤『ファンクティブ』製品紹介ページはこちら
ABS樹脂用抗ウイルス剤『BARRIATEC』(開発品)はこちら
フタル酸フリー可塑剤『サンフレックス』製品紹介ページはこちら
永久帯電防止剤(汎用)『ペレスタット』製品紹介ページはこちら
永久帯電防止剤(低抵抗)『ペレクトロン』製品紹介ページはこちら

技術・用途トピックス

  • 樹脂添加剤

樹脂の成型加工入門 (押出、射出、ブロー成形)

  • 帯電防止剤

静電気・帯電防止剤入門


注意事項
ここに記載された情報は、弊社の最善の知見に基づくものですが、いかなる明示または黙示の保証をするものではありません。
①すべての化学品には未知の有害性がありうるため、取り扱いには細心の注意が必要です。本品の適性に関する決定は使用者の責任において行ってください。
②この情報は、細心の注意を払って行った試験に基づくものですが、実際の現場結果を保証するものではありません。個々の使用に対する適切な使用条件や商品の適用は、使用者の責任においてご判断ください。
③この情報は、いかなる特許の推薦やその使用を保証するものではありません。