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幅広い酸変性度の酸変性ポリオレフィンを取り揃えており、樹脂中へのフィラー分散から流動性向上、ホットメルト接着剤の軟化点調整まで、用途に応じた最適な品番を提案可能です。
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他社の酸変性ポリオレフィンと比較して、三洋化成の酸変性ポリオレフィン『ユーメックス』の分子量は低めに設計されており、より効果的に樹脂溶融時の流動性を向上させることが可能です。
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樹脂や接着剤に添加する目的や用途に応じて、高融点タイプから低融点タイプまで、様々な酸変性ポリオレフィンを提案いたします。
「ユーメックス」は、ポリオレフィン樹脂を熱分解して得られる低分子量ポリオレフィンに 官能基(無水マレイン酸)を付加させた、変性度の高い無水マレイン酸変性ポリオレフィンです。
近年、樹脂中にバイオマスをフィラーとして配合し、石油由来原料の使用量を削減する動きが進んでおり、
このようなバイオマス複合材料は副産物の有効活用という点でも環境に貢献しています。
バイオマスには親水性、プラスチックには疎水性と、互いに相反する性質があるため、バイオマスがプラスチックスに均一に混ざり合う「分散性」が悪い傾向があり、単純に両者を混ぜ合わせるだけでは十分な性能を得ることができません。
単に樹脂中にバイオマスフィラーを混合したのみでは、成形性も悪く加工しづらい材料となってしまうため、歩留まりが悪くなったり、成形後の製品の見た目も良くなかったりするという課題もあります。
三洋化成の酸変性ポリプロピレン『ユーメックス』をバイオマス複合材混錬時に添加することにより、バイオマスフィラー分散樹脂の分散性、成形性を改善することが可能です。
三洋化成の酸変性PP『ユーメックス』の添加によって、
小麦フスマ/PP樹脂複合材の 機械物性が向上します。
試験項目 | 添加なし | ユーメックス 1001 (1wt%添加) | ユーメックス 1001 (2wt%添加) |
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引張強度(MPa) | 17 | 27 | 28 |
曲げ強度(MPa) | 32 | 46 | 47 |
曲げ弾性率(GPa) | 2.0 | 2.2 | 2.3 |
小麦フスマ(50wt%)*、ポリプロピレン樹脂(50wt%)、ユーメックスを二軸押出機で溶融混練し(200℃)、射出成形機を使用して 樹脂試験片を作成した。(成形温度:200℃、金型温度50℃) *小麦フスマ:平均粒径180μm、事前乾燥し(80℃、2時間)使用した。
曲げ試験:ASTM D790、引張試験:ASTM D638、アイゾット衝撃試験:JIS K7110(ノッチ付)に準拠。
ユーメックスは、酸変性ポリプロピレンであり、変性度が高くかつ溶融粘度が低いため、ポリオレフィン樹脂への顔料・フィラーの分散性を向上させます。
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ユーメックスの添加により、木粉等のバイオマス材料のPP樹脂に対する分散性が向上し、複合材の機械強度が向上します。
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ユーメックス添加により、ポリプロピレン樹脂とナイロン樹脂の相容性が向上します。
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ユーメックスはABS樹脂にも相容可能で、添加により流動性を向上させます。
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ホットメルト接着剤へ添加することにより所望の軟化点に調整可能です。
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ユーメックスの添加により、ガラス繊維/PP樹脂 複合材の曲げ強度等の機械物性が向上します。
炭素繊維をPP樹脂に分散させる場合でも同様の効果を発揮します。
※各用途における適性および安全性は、使用者の責任においてご判断ください。
ユーメックス 1001 |
ユーメックス 1010 |
ユーメックス 100TS |
ユーメックス 5200 |
ユーメックス 5600(開発品) |
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主な用途 |
ガラス繊維/樹脂の分散剤 |
木粉/樹脂の分散剤 | ホットメルト接着剤 アスファルト添加剤 |
ガラス繊維/樹脂の分散剤 | ガラス繊維/樹脂の分散剤 |
外観 |
黄色粒状 |
黄色粒状 | 黄色粒状 | 黄色粒状 | 黄色粒状 |
融点℃ | 142 | 135 | 136 | 124 | 122 |
溶融粘度 mPa・s |
15000 | 6000 | 120 | 20000 | 3000 |
酸価 mgKOH/g |
26 | 52 | 3.5 | 11 | 17 |
分子量MW | 45000 | 30000 | 9000 | 70000 | 40000 |
分子量が低いことから溶融粘度が低く、添加により成形時の樹脂の流動性を向上させることができます
ユーメックスは酸変性度が高く、低添加量で樹脂中でのフィラー分散効果があります。
ユーメックスを添加することにより 木粉/PP樹脂 複合材の曲げ強度等の機械物性が向上します
ユーメックスの添加によって、
木粉/PP樹脂 複合材の 機械物性が向上します。
高分子量低変性PPと比較して
より低添加量で機械物性向上効果が得られます。
試験項目 | 分散剤添加なし | ユーメックス 1010 (1wt%添加) | 高分子量低変性PP (1wt%添加) |
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曲げ強度 (MPa) | 49 | 71 | 61 |
引張強度 (MPa) | 28 | 47 | 38 |
アイゾット衝撃強度 (kJ/m2) | 2 | 2 | 2 |
木粉(50wt%)*、ポリプロピレン樹脂(50wt%)、ユーメックスを二軸押出機で溶融混練し(200℃)、射出成形機を使用して 樹脂試験片を作成した。(成形温度:200℃、金型温度50℃) *木粉:平均粒径180μmのスギ木粉を順風乾燥機で乾燥し(80℃、2時間)使用した。
曲げ試験:ASTM D790、引張試験:ASTM D638、アイゾット衝撃試験:JIS K7110(ノッチ付)に準拠。
ユーメックス添加なし
ユーメックス1010(1wt%)添加
ユーメックスの添加によって、木粉とポリプロピレン樹脂との界面の密着性が向上します。
ユーメックスを添加すると ガラス繊維を分散させたPP樹脂の曲げ強度等の機械物性が向上します。
ユーメックス 1001添加(0.5~5wt%)により曲げ強度が向上
高分子量低変性PPと比較して低添加量で機械物性向上の効果あり
試験項目 | 分散剤添加なし | ユーメックス 1001 (1wt%添加) | 高分子量低変性PP (1wt%添加) |
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曲げ強度 (MPa) | 50 | 120 | 80 |
引張強度 (MPa) | 27 | 72 | 70 |
アイゾット衝撃強度 (kJ/m2) | 9 | 11 | 8 |
ポリプロピレン樹脂(70wt%)、ガラス繊維(30wt%)*、分散剤を二軸押出機で溶融混練(220℃)、射出成形機を使用 して樹脂試験片を作成した。(成形温度:220℃、金型温度50℃) *ガラス繊維:繊維径=13μm、繊維長=3mmのチョップドストランド
曲げ試験:ASTM D790、引張試験:ASTM D638、アイゾット衝撃試験:JIS K7110(ノッチ付)に準拠。
ユーメックス添加なし
ユーメックス1001(1wt%)添加
ユーメックスの添加によって、 ガラス繊維とポリプロピレン樹脂との界面の密着性が向上します
ユーメックスを添加するとナイロン樹脂とPP樹脂のアロイの引張強度等の機械物性が向上します
試験項目 | ユーメックス添加無し | ユーメックス 1001 (2wt%添加) |
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曲げ強度 (MPa) | 40 | 45 |
引張強度 (MPa) | 58 | 62 |
アイゾット衝撃強度 (kJ/m2) | 4 | 4 |
6ナイロン(70wt%)、ポリプロピレン樹脂(30wt%)、ユーメックスを二軸押出機で溶融混練し(240°C)、射出成形機を使用して樹脂試験片を作成した。(成形温度:240°C、金型温度:50°C)
曲げ試験:ASTM D790、引張試験:ASTM D638、アイゾット衝撃試験:JIS K7110(ノッチ付)に準拠。
ユーメックス添加なし
ユーメックス 1001(2wt%)添加
ユーメックスの添加によって、ナイロン樹脂とポリプロピレン樹脂の相容性が向上します。
本品を取り扱うにあたっては、本品および副資材(化学品)の「安全データシート」(SDS)を事前に必ずお読みください。なお、SDSはこちらからも入手できます。 https://www.sanyo-chemical.co.jp/products/sds/
注意事項
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